醜い日本の私(新潮文庫)

中島義道/著
配信開始日: 2016/04/01
価格:594円(税込)
新潮文庫
エッセイ・随筆
作品カナ:ミニクイニホンノワタシシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-146728-3
なぜ我々は「汚い街」と「地獄のような騒音」に鈍感なのか? 日本人の美徳の裏側に潜むグロテスクな感情を暴く、反・日本文化論。
頭上には電線がとぐろを巻き、街ではスピーカーががなりたてる、ゴミ溜めのような日本。美に敏感なはずの国民が、なぜ醜さに鈍感なのか? 客への応対は卑屈で、「奴隷的サービス」に徹する店員たち。その微温的「気配り」や「他人を思いやる心」など、日本人の美徳の裏側に潜むグロテスクな感情を暴き、押し付けがましい「優しさ」に断固として立ち向う。戦う哲学者の反・日本文化論。

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中島義道(ナカジマ・ヨシミチ) プロフィール

1946(昭和21)年福岡県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。哲学博士(ウィーン大学)。2009(平成21)年、電気通信大学教授を退官。著書に『ウィーン愛憎』『哲学の教科書』『〈対話〉のない社会』『孤独について』『人生を〈半分〉降りる』『私の嫌いな10の言葉』『働くことがイヤな人のための本』『続・ウィーン愛憎』『悪について』『狂人三歩手前』『人生に生きる価値はない』『人生、しょせん気晴らし』『差別感情の哲学』『ウィーン家族』『英語コンプレックスの正体』などがある。

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