無垢の領域(新潮文庫)

桜木紫乃/著
配信開始日: 2016/07/22
価格:693円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ムクノリョウイキシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-125483-8
北の大地で男と女の嫉妬と欲望が蠢き出す。子供のように無垢な若い女性の出現によって。
道東釧路で図書館長を務める林原を頼りに、25歳の妹純香が移住してきた。生活能力に欠ける彼女は、書道の天才だった。野心的な書道家秋津は、養護教諭の妻伶子に家計と母の介護を依存していた。彼は純香の才能に惚れ込み、書道教室の助手に雇う。その縁で林原と伶子の関係が深まり……無垢な存在が男と女の欲望と嫉妬を炙り出し、驚きの結末へと向かう。濃密な長編心理サスペンス。

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桜木紫乃(サクラギ・シノ) プロフィール

1965年、北海道釧路市生まれ。2002年、「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞し、2007年、同作を収録した単行本『氷平線』でデビューした。2013年、『ラブレス』で島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で直木賞を、2020年、『家族じまい』で中央公論文芸賞を受賞。ほかの著書に『硝子の葦』『起終点駅(ターミナル)』『裸の華』『ふたりぐらし』など多数。『孤蝶の城』は『緋の河』の第二部にして完結篇である。

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