薬屋のタバサ(新潮文庫)
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新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:クスリヤノタバサシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-120981-4
紙書籍ISBN:978-4-10-120981-4
ここは、孤独を持ち寄る町――。ともに暮らす、夫婦でも恋人でも友人でもない男女の物語。
平穏な時間。それ以外に欲しいものなんて何もない――。山崎由実はすべてを捨てて家を飛び出し、知らない町の古びた薬屋に辿り着いた。店主の平山タバサは、由実を薬局の手伝いと家事全般の担い手として住み込みで雇ってくれた。見ず知らずのわたしを、なぜ……。謎めいたタバサの本心はわからぬままだが、由実は次第に新しい生活に慣れてゆく。誰しもがもつ孤独をたおやかに包み込む長編小説。
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東直子(ヒガシ・ナオコ) プロフィール
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1963(昭和38)年、広島生れ。1996(平成8)年「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞を受賞。2006年『長崎くんの指』で小説デビュー。2016年に『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞を受賞。ほかの著書に、歌集『十階』、小説『とりつくしま』『さようなら窓』『いつか来た町』『晴れ女の耳』、エッセイ集『千年ごはん』『七つ空、二つ水』などがある。