水曜日の凱歌(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:スイヨウビノガイカシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-142558-0
紙書籍ISBN:978-4-10-142558-0
戦争に翻弄される少女の過酷な生き様に感動が止まらない。芸術選奨受賞、新たな代表作。
昭和20年8月15日水曜日。戦争が終わったその日は、女たちの戦いが幕を開けた日。世界のすべてが反転してしまった日――。14歳の鈴子は、進駐軍相手の特殊慰安施設で通訳として働くことになった母とともに各地を転々とする。苦しみながら春を売る女たち。したたかに女の生を生き直す母。変わり果てた姿で再会するお友だち。多感な少女が見つめる、もうひとつの戦後を描いた感動の長編小説。
関連記事
購入サイト
乃南アサ(ノナミ・アサ) プロフィール
1960年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、1988年に『幸福な朝食』で日本推理サスペンス大賞優秀作を受賞し、作家活動に入る。1996年に『凍える牙』で直木三十五賞、2011年に『地のはてから』で中央公論文芸賞、2016年に『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他に『鎖』『嗤う闇』『しゃぼん玉』『美麗島紀行』『六月の雪』『チーム・オベリベリ』『家裁調査官・庵原かのん』など、著書多数。