工場(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:コウジョウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-120542-7
紙書籍ISBN:978-4-10-120542-7
奇妙な獣が潜む巨大工場で不思議な作業を任される人々。芥川賞作家の鮮烈デビュー作。
大河が南北を隔てる巨大工場は、ひとつの街に匹敵する規模をもち、環境に順応した固有動物さえ生息する。ここで牛山佳子は書類廃棄に励み、佳子の兄は雑多な書類に赤字を施し、古笛青年は屋上緑化に相応しいコケを探す。しかし、精励するほどに謎はきざす。この仕事はなぜ必要なのか……。緻密に描き出される職場に、夢想のような日常が浮かぶ表題作ほか2作。新潮新人賞、織田作之助賞受賞。(解説・金井美恵子)
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小山田浩子(オヤマダ・ヒロコ) プロフィール
1983年広島県生まれ。2010年「工場」で第42回新潮新人賞を受賞しデビュー。2013年、同作を収録した単行本『工場』が第30回織田作之助賞を受賞。2014年「穴」で第150回芥川龍之介賞を受賞。他の著書に『穴』『庭』『小島』『パイプの中のかえる』『小さい午餐』などがある。