樽とタタン(新潮文庫)

中島京子/著
配信開始日: 2020/09/01
価格:605円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:タルトタタンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-102231-4
心にしみる最高のラスト! 『小さいおうち』『長いお別れ』の著者が贈る喫茶店物語。
今から三十年以上前、小学校帰りに通った喫茶店。店の隅にはコーヒー豆の大樽があり、そこがわたしの特等席だった。常連客は、樽に座るわたしに「タタン」とあだ名を付けた老小説家、歌舞伎役者の卵、謎の生物学者に無口な学生とクセ者揃い。学校が苦手で友達もいなかった少女時代、大人に混ざって聞いた話には沢山の“本当”と“嘘”があって……懐かしさと温かな驚きに包まれる喫茶店物語。(解説・平松洋子)

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中島京子(ナカジマ・キョウコ) プロフィール

1964(昭和39)年東京都生れ。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務を経て渡米。帰国後の2003(平成15)年『FUTON』で小説家デビュー。2010年『小さいおうち』で直木賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、2015年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ作品賞、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、2016年日本医療小説大賞を受賞した。他に『平成大家族』『パスティス』『眺望絶佳』『ゴースト』『樽とタタン』『夢見る帝国図書館』『キッドの運命』等著書多数。

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