吃音―伝えられないもどかしさ―(新潮文庫)
新潮文庫
ノンフィクション一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:キツオンツタエラレナイモドカシサシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-102761-6
紙書籍ISBN:978-4-10-102761-6
死にたいほどの苦しさも、言葉にならない。100人に一人を孤独にさせる「吃音」とは何か。
店で注文ができない。電話に出るのが怖い。喋ろうとしてどもってしまい、変な人だと思われたくない……話したい言葉がはっきりあるのに、その通りに声が出てこない「吃音」。目に見えず理解されにくいことが当事者を孤独にし、時に自殺に追い込むほど苦しめる。自らも悩んだ著者が、当事者をはじめ家族や同僚、研究者、支援団体に取材を続け、問題に正面から向き合った魂のノンフィクション。(解説・重松清)
関連記事
購入サイト
近藤雄生(コンドウ・ユウキ) プロフィール
1976(昭和51)年東京都生れ。東京大学工学部卒業、同大学院修了。ノンフィクションライター。大谷大学/京都芸術大学/放送大学非常勤講師、理系ライター集団「チーム・パスカル」メンバー。2003(平成15)年、自身の吃音をきっかけの一つとして、妻とともに日本を発つ。オーストラリア、東南アジア、中国、ユーラシア大陸で、5年以上にわたって、旅・定住を繰り返しながら月刊誌や週刊誌にルポルタージュなどを寄稿。2008年に帰国。以来、京都市を拠点に執筆する。著書に『遊牧夫婦』『旅に出よう』『まだ見ぬあの地へ』『吃音』『オオカミと野生のイヌ』(共著)などがある。