8月の果て(下)(新潮文庫)

柳美里/著
配信開始日: 2021/11/12
価格:935円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ハチガツノハテ02シンチョウブンコ
シリーズ名: 8月の果て
紙書籍ISBN:978-4-10-122932-4
「感想か。そんな言葉、この小説にふさわしくないな。ものすごく感動したんだ。ほんとに。」――高橋源一郎氏(朝日新聞書評)。読書人がこぞって絶賛! 小説家・柳美里が、もてる全てを注いだ代表作。
1940年、東京オリンピックは幻と消えた。失意の日々、肌の温みを求める女たちを捨て、雨哲は故郷を去り、一方、娘たちを夢中にする美しい容貌と、兄譲りの健脚に恵まれた弟・雨根は、いつしか左翼活動に深く傾倒した……小説家柳美里が、国・言葉・肉親、すべてを奪われた無名の人々の声に耳をすまし、自身の生につらなる日本と朝鮮半島の百年の歴史を、実存の全てを注ぎ描きあげた傑作。

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柳美里(ユウ・ミリ) プロフィール

1968(昭和43)年、神奈川県生れ。高校中退後、「東京キッドブラザース」を経て、1988年、演劇集団「青春五月党」を結成。1993(平成5)年、『魚の祭』で岸田國士戯曲賞、1996年、『フルハウス』で野間文芸新人賞、泉鏡花文学賞、1997年、『家族シネマ』で芥川賞、1999年『ゴールドラッシュ』で木山捷平文学賞、2020(令和2)年、『JR上野駅公園口』で全米図書賞を受賞。著書に『ねこのおうち』、『南相馬メドレー』『飼う人』『JR高田馬場駅戸山口』など多数。

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