私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

三浦しをん/著
配信開始日: 2022/07/29
価格:605円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ワタシガカタリハジメタカレハシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-116755-8
「私」たちは何かを強く求め続けていた。それは、愛、だったのだろうか。恋愛関係、家族関係の闇を問い直す連作長編。
私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。(解説・金原瑞人)

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三浦しをん(ミウラ・シヲン) プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○(まる)』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞、2015年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞、2018年『ののはな通信』で島清恋愛文学賞、2019年に河合隼雄物語賞、2019年『愛なき世界』で日本植物学会賞特別賞を受賞。そのほかの小説に『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』など、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』など、多数の著書がある。

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