罪の轍(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ツミノワダチシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-134473-7
紙書籍ISBN:978-4-10-134473-7
昭和38年、東京浅草で男児誘拐事件が発生! ミステリ史にその名を刻む犯罪×捜査小説。
昭和三十八年十月、東京浅草で男児誘拐事件が発生。日本は震撼した。警視庁捜査一課の若手刑事、落合昌夫は、近隣に現れた北国訛りの青年が気になって仕方なかった。一刻も早い解決を目指す警察はやがて致命的な失態を演じる。憔悴する父母。公開された肉声。鉄道に残された“鍵”。凍りつくような孤独と逮捕にかける熱情が青い火花を散らす――。ミステリ史にその名を刻む、犯罪・捜査小説。
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奥田英朗(オクダ・ヒデオ) プロフィール
1959(昭和34)年、岐阜県生れ。プランナー、コピーライター、構成作家などを経験したのちに、1997(平成9)年『ウランバーナの森』で作家としてデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞を、2004年『空中ブランコ』で直木賞を受賞する。2007年『家日和』で柴田錬三郎賞を、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞した。『最悪』『マドンナ』『イン・ザ・プール』『東京物語』『サウスバウンド』『ララピポ』『噂の女』『沈黙の町で』『向田理髪店』『罪の轍』『コロナと潜水服』『リバー』など著書多数。『延長戦に入りました』『野球の国』『泳いで帰れ』『港町食堂』などのエッセイでも人気を博す。