本居宣長(上下)合本版(新潮文庫)
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新潮文庫
評論一般
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作品カナ:モトオリノリナガガッポンバンシンチョウブンコ
シリーズ名: 本居宣長
シリーズ名: 本居宣長
理屈じゃなくて「宣長さん」の肉声を聞きたい――。時空を超えた巨人との対話。
「とにもかくにも人は、もののあはれを知る、これ肝要なり……」。本居宣長七十二年の生涯は、終始、古典文学味読のうちに、波瀾万丈の思想劇となって完結した。伊勢松坂に温和な常識人として身を処し、古典作者との対話に人生の意味と道の学問を究めた宣長の人と思想は、時代をこえてわれわれを深い感動の世界につつみこむ。著者がその晩年、全精力を傾注して書きついだ畢生の大業。 ※当電子版は新潮文庫版『本居宣長』上下巻をまとめた合本版です。
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小林秀雄(コバヤシ・ヒデオ) プロフィール
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(1902-1983)東京生れ。東京帝大仏文科卒。1929(昭和4)年、「様々なる意匠」が「改造」誌の懸賞評論二席入選。以後、「アシルと亀の子」はじめ、独創的な批評活動に入り、『私小説論』『ドストエフスキイの生活』等を刊行。戦中は「無常という事」以下、古典に関する随想を手がけ、終戦の翌年「モオツァルト」を発表。1967年、文化勲章受章。連載11年に及ぶ晩年の大作『本居宣長』(1977年刊)で日本文学大賞受賞。2002(平成14)年から2005年にかけて、新字体新かなづかい、脚注付きの全集『小林秀雄全作品』(全28集、別巻4 )が刊行された。