赤と黒(上下)合本版(新潮文庫)
新潮文庫
フランス文学
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作品カナ:アカトクロガッポンバンシンチョウブンコ
貧しい生まれの美青年が燃やす権力への野心。19世紀フランス文学の革命的名著。
製材小屋のせがれとして生れ、父や兄から絶えず虐待され、暗い日々を送るジュリヤン・ソレル。彼は華奢な体つきとデリケートな美貌の持主だが、不屈の強靱な意志を内に秘め、町を支配するブルジョアに対する激しい憎悪の念に燃えていた。僧侶になって出世しようという野心を抱いていたジュリヤンは、たまたま町長レーナル家の家庭教師になり、純真な夫人を誘惑してしまう……。 ※当電子版は新潮文庫版『赤と黒』上下巻をまとめた合本版です。
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スタンダール(Stendhal) プロフィール
(1783-1842)東南フランス、ドーフィネ地方のグルノーブルに生れた。本名はアンリ・ベール。ナポレオン遠征軍に参加していた陸軍士官時代にミラノに入城し、以来熱烈なイタリア賛美者となる。ミラノでの恋愛体験をもとに著した『恋愛論』、あるいは意志と情熱に満ちた人物の若々しい行動を描きあげた『赤と黒』や『パルムの僧院』など、その著作はロマン主義とリアリズムにまたがる近代文学の最も偉大な先駆とされる。
この著者の書籍
小林正(コバヤシ・タダシ) プロフィール
(1911-1975)旧満州・旅順生れ。東京帝大文学部仏文科卒。スタンダール研究の権威として知られ、日仏文化センター理事長など数々の要職を歴任した。1968年、レジオン・ド・ヌール勲章を受章。