母親病(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ハハオヤビョウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-121193-0
紙書籍ISBN:978-4-10-121193-0
〈母〉は恋をしてはいけないの? 『主婦病』著者が母娘を描くスリリングな連作集!
女は、旦那様に一生愛されるのがしあわせなのよ――。珠美子にそう語っていた母・園枝が急死した。有毒植物が体内から検出されたという。事故か自殺か、それとも。困惑のなか遺品整理に出向いた珠美子だったが、そこに端正な顔立ちの若い男性・雪仁が訪ねてくる。園枝の死を知った彼は震えて嗚咽した。良妻賢母の見本のような園枝と雪仁の関係は……。すれ違いながら衝突する母娘を描く連作集。(解説・三宅香帆)
関連記事
購入サイト
森美樹(モリ・ミキ) プロフィール
1970(昭和45)年、埼玉県生れ。1995(平成7)年、少女小説家としてデビュー。その後5年間の休筆期間を経て、2013年、「朝凪」(「まばたきがスイッチ」と改題)で、R-18文学賞読者賞を受賞。おもな著書に受賞作を収録した『主婦病』、『私の裸』『母親病』『神様たち』『わたしのいけない世界』などがある。