酒鬼薔薇聖斗は更生したのか―不確かな境界―(新潮新書)

新潮新書
ノンフィクション一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:サカキバラセイトハコウセイシタノカフタシカナキョウカイシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-611088-7
紙書籍ISBN:978-4-10-611088-7
一九九七年、小学生五人を殺傷したのは十四歳だった。少年法に守られた凶悪犯のその後を追う。
犯罪の軽重にかかわらず、罪を犯した少年に再犯をさせないこと。それが日本の更生保護政策の最優先課題だ。では、一九九七年に神戸連続児童殺傷事件を起こした「酒鬼薔薇聖斗」は本当に更生したのか。再犯の恐れは消えたのか。その境界はじつに不確かなものだ。事件の記録をゴミ扱いした裁判所の無関心からメディアと社会の変容まで、少年事件を追い続けるジャーナリストが、無数の「少年A」たちのその後を問う。
購入サイト
川名壮志(カワナ・ソウジ) プロフィール

1975(昭和50)年、長野県生れ。2001(平成13)年、早稲田大学卒業後、毎日新聞社に入社。初任地の長崎県佐世保支局で小六女児同級生殺害事件に遭遇する。被害者の父親は直属の上司である同支局長だった。後年事件の取材を重ね『謝るなら、いつでもおいで』『僕とぼく』などを記す。他の著書に『密着 最高裁のしごと』がある。