燃え上る青春(新潮文庫)
新潮文庫
フランス文学
文芸一般
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作品カナ:モエアガルセイシュンシンチョウブンコ
裕福な主人公と若夫人の恋物語を、詩人でもある作者が流麗かつ私的に描きあげた、作者円熟期の傑作。
パリの裕福な実業家の家に育った主人公アンドレ・モオヴァル。彼と若く美しいド・ナンセル夫人との情事と、彼の将来に期待をかけるモオヴァル家の人々の姿を、詩人でもあるレニエが、流麗かつ詩的に描きあげた、作者円熟期の傑作。本作品発表当時(1909年)の仏文壇では詩人が小説をかくことが流行し、それらの作品では物語に、作者の夢想や感情がもりこまれ、きわめて美術的な小説となっていた。本作品はその代表作であり、堀口大學の名訳で味わうことができる。
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アンリ・ド・レニエ(Regnier,Henri de) プロフィール
堀口大學(ホリグチ・ダイガク) プロフィール
(1892-1981)東京・本郷生れ。詩人、仏文学者。慶応義塾大学を中退し、10数年間外国で暮す。『月光とピエロ』に始まる創作詩作や、訳詩集『月下の一群』等の名翻訳により、昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。1979年文化勲章受章。