父子鷹(下)(新潮文庫)
新潮文庫
時代小説
作品カナ:オヤコダカ02シンチョウブンコ
シリーズ名: 父子鷹
紙書籍ISBN:978-4-10-115302-5
シリーズ名: 父子鷹
紙書籍ISBN:978-4-10-115302-5
勝海舟の活躍の礎を築いたのは、江戸っ子侍である父・勝小吉の愛であった。父子の交渉をビルドゥングス・ロマン風に綴った傑作。
勝海舟の活躍の礎を築いたのは、全編を貫いて流れる父子愛であった……。勝小吉・麟太郎(海舟)父子の交渉をビルドゥングス・ロマン風にたどった作品。勝小吉の江戸っ子侍そのままな行動や、彼らを取り巻く市井人の素肌が、幕末江戸の風物詩のなかにみごとに融けあっている。『おとこ鷹』の第一部をなす、著者の代表的作品の一つである。
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子母沢寛(シモザワ・カン) プロフィール
(1892-1968)北海道石狩郡厚田生れ。明治大学法学部卒業。地方新聞社、木材会社、電気商を経て、読売新聞、後に東京日日新聞の記者となる。新聞記者時代から『新選組始末記』『遊侠奇談』などを次々と発表。1932(昭和7)年に新聞連載した『国定忠治』が評判を呼び、創作に専念。戦中戦後と6年を費やした大作『勝海舟』、昭和30年代に発表した『父子鷹』『おとこ鷹』は幕末ものの枠を越えてピカレスク・ロマンの傑作とも評されている。『遺臣伝』『枯草物語』『厚田日記』など著書多数。