ささやく河―彫師伊之助捕物覚え―(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
時代小説
作品カナ:ササヤクカワホリシイノスケトリモノオボエシンチョウブンコ
シリーズ名: 彫師伊之助捕物覚え
紙書籍ISBN:978-4-10-124719-9
シリーズ名: 彫師伊之助捕物覚え
紙書籍ISBN:978-4-10-124719-9
島帰りの男が刺殺され、二十五年前の迷宮入り強盗事件を洗い直す伊之助。意外な犯人と哀切極まりないその動機――シリーズ第三作。
元は凄腕の岡っ引、今は版木彫り職人の伊之助。定町回り同心石塚宗平の口説きに負けて、何者かに刺殺された島帰りの男の過去を探るはめに。綿密な捜査を進め、二十五年前の三人組押し込み強盗事件に辿りついた時、彼の前に現れたあまりにも意外な犯人と哀切極まりないその動機ー江戸を流れる河に下町の人々の息づかいを鮮やかに映し出す長編時代ミステリー。
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藤沢周平(フジサワ・シュウヘイ) プロフィール
(1927-1997)山形県生れ。山形師範卒業後、結核を発病。上京して五年間の闘病生活をおくる。1971(昭和46)年、「溟い海」でオール讀物新人賞を、1973年、「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍。『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』、『白き瓶』(吉川英治文学賞)、『市塵』(芸術選奨文部大臣賞)など、作品多数。