助左衛門四代記(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:スケザエモンヨンダイキシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-113203-7
紙書籍ISBN:978-4-10-113203-7
紀州・木ノ本の旧家、垣内家の代々の当主の個性と、その蔭で生きぬく女たちとを、六代目にあたる垣内二郎の手記の形で描く。
巡礼の呪いなのか、代々の長男を不慮の事故で失いながらも、なお営々とその家名を守り、隆盛を極める紀州・木ノ本の旧家、垣内家。封建の世から近代に至る二百五十年にわたる家系をたどり、代々の当主の個性と、その蔭で“家のしがらみ”となって生きぬく女たちとを、六代目にあたる垣内二郎の手記の形で描く。名作「紀ノ川」をさらに一歩進めた、雄大で風格のある歴史小説である。
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有吉佐和子(アリヨシ・サワコ) プロフィール
(1931-1984)和歌山生れ。東京女子大短大卒。1956(昭和31)年「地唄」が芥川賞候補となり文壇に登場。代表作に、紀州を舞台にした年代記『紀ノ川』『有田川』『日高川』の三部作、一外科医のために献身する嫁姑の葛藤を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老年問題の先鞭をつけた『恍惚の人』、公害問題を取り上げて世評を博した『複合汚染』など。理知的な視点と旺盛な好奇心で多彩な小説世界を開花させた。