愛のむこう側(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:アイノムコウガワシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-129601-2
紙書籍ISBN:978-4-10-129601-2
戦争が夫を恋人を奪った。『悲しみよ こんにちは』など数々の名訳を遺した翻訳家の知られざる自伝的半生。
1950年夏、11年ぶりにパリを訪れた紀川紗良の胸裏に、青春の日々がよみがえってきた――16歳での結婚と離婚。その傷心を束の間のフランス留学に癒して美しい娘時代をとりもどし、新しい友情と恋が芽ばえてくる。明日のない激しい恋愛。そして戦争に、恋人を夫を奪われたこの一人のブルジョワ娘が、やがて自由と平和に目覚め《自立した女》に成長するまで。自伝的長編小説。
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朝吹登水子(アサブキ・トミコ) プロフィール
1917年東京生れ。女子学習院中退、1936年パリ大学ソルボンヌほかに留学。1950年再度渡仏。ボーヴォワール『娘時代』やサガンの小説を多数翻訳。著書に『愛のむこう側』など。