寝ぼけ署長(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
ミステリ
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ネボケショチョウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-113435-2
紙書籍ISBN:978-4-10-113435-2
署でも官舎でもぐうぐう寝てばかりの“寝ぼけ署長”こと五道三省が人情味あふれる方法で難事件を解決する。周五郎唯一の探偵小説。
五年の在任中、署でも官舎でもぐうぐう寝てばかり。ところが、いよいよ他県へ転任が決ると、別れを悲しんで留任を求める声が市民たちからわき起った……。罪を憎んで人を憎まずを信条とする“寝ぼけ署長”こと五道三省が、「中央銀行三十万円紛失事件」や「海南氏恐喝事件」など十件の難事件を、痛快奇抜で人情味あふれる方法でつぎつぎと解決する。山本周五郎唯一の探偵小説である。
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山本周五郎(ヤマモト・シュウゴロウ) プロフィール
(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。