花あらし(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ハナアラシシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-125527-9
紙書籍ISBN:978-4-10-125527-9
新鮮なアイデアと巧妙な仕掛けが生きる12編。きっと泣ける純愛ホラー。
「一度会いに来るよ」――愛しい夫の言葉を頼りに、夫の故郷を訪ねた妻が満開の桜の中に見たものは……。美しく妖しい味わいの表題作ほか、白い蜘蛛とも、白い蟹とも、白い手首とも見えるものが、月光の下を這いまわる不気味な感触の「白い蟹」など、新鮮なアイデアと巧妙な仕掛けが生きる12編。きっと泣ける純愛ホラー。達人アトーダの名人芸をたっぷりお楽しみください。
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阿刀田高(アトウダ・タカシ) プロフィール
1935(昭和10)年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、1978年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。1979年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、1995(平成7)年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞。他に『ギリシア神話を知っていますか』『源氏物語を知っていますか』『谷崎潤一郎を知っていますか』『知的創造の作法』『アンブラッセ』『地下水路の夜』など著書多数。2003年紫綬褒章、2009年に旭日中綬章を受章。2018年には文化功労者に選出された。