恐山―死者のいる場所―(新潮新書)
新潮新書
哲学・思想
宗教
作品カナ:オソレザンシシャノイルバショシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610464-0
紙書籍ISBN:978-4-10-610464-0
人は死んだらどこへゆく――。「恐山の禅僧」かく語りき。
死者は実在する。懐かしいあの人、別れも言えず旅立った友、かけがえのない父や母――。たとえ肉体は滅んでも、彼らはそこにいる。日本一有名な霊場は、生者が死者を想うという、人類普遍の感情によって支えられてきた。イタコの前で身も世もなく泣き崩れる母、息子の死の理由を問い続ける父……。恐山は、死者への想いを預かり、魂のゆくえを決める場所なのだ。無常を生きる人々へ、「恐山の禅僧」が弔いの意義を問う。
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南直哉(ミナミ・ジキサイ) プロフィール
禅僧。恐山菩提寺院代、霊泉寺住職。1958年長野県生まれ。1984年、出家得度。曹洞宗大本山・永平寺での修行生活を経て、2005年より恐山へ。2018年、『超越と実存』で小林秀雄賞受賞。著書に『老師と少年』『恐山 死者のいる場所』『正法眼蔵 全新講』など。