小津も絹代も寅さんも―城戸四郎のキネマの天地―
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作品カナ:オヅモキヌヨモトラサンモキドシロウノキネマノテンチ
紙書籍ISBN:978-4-10-333321-0
紙書籍ISBN:978-4-10-333321-0
「小津(オッ)ちゃん、君の映画(シャシン)は、どうして客が来ないんだろうねえ」
「活動写真は薄汚い。大松竹の名に瑕がつく」。“演劇の松竹”で映画にかけた一人の若者は田中絹代で初のトーキー『マダムと女房』を生んだ。地味な作風の小津安二郎を信じ、『愛染かつら』も寅さんも大ヒットさせた。泥まみれとなって日本映画を築き上げた松竹の大プロデューサー城戸四郎を描く、波乱の映画ビジネス戦記。
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升本喜年(マスモト・キネン) プロフィール
1929年生れ。熊本県玉名出身。日本大学芸術学部(映画学科)卒業後、早稲田大学大学院(演劇学専攻)修了。1954年、松竹大船撮影所にプロデューサー助手として入社。1963年プロデューサー昇格、『大根と人参』(1965)、『アンコ椿は恋の花』(1965)、『男の顔は履歴書』(1966)、「コント55号」シリーズ(1968~)、『薄化粧』(1985)など、多くの作品を担当。松竹シナリオ研究所所長、松竹映像社取締役を経て、1988年、松竹退社。テレビドラマの企画制作会社「梟雄舎」を設立。著書に『紫陽花や山田五十鈴という女優』『田宮二郎、壮絶!』『女優・川田芳子の生涯』『女優 岡田嘉子』『人物・松竹映画史―蒲田の時代―』『松竹映画の栄光と崩壊―大船の時代―』『映画プロデューサー風雲録』など多数。