カネと文学―日本近代文学の経済史―(新潮選書)
新潮選書
文学論
作品カナ:カネトブンガクニホンキンダイブンガクノケイザイシシンチョウセンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-603724-5
紙書籍ISBN:978-4-10-603724-5
文学はいつから食える職業になったのか――。苦闘の100年を辿る。
明治時代、文士は貧乏の代名詞だった。日露戦争や二度の世界大戦という激動の時代に、その状況はどう変化していったのか。痛ましい生活難をしのぎ、やがて社会的地位を獲得、ついには億を稼ぐ高額所得者が輩出するまで……。日記や書簡、随筆に綴られた赤裸な記録をもとに、近代文学の商品価値の変遷を追うユニークな試み。
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山本芳明(ヤマモト・ヨシアキ) プロフィール
1955年千葉県生れ。1986年東京大学大学院博士課程人文科学研究科国語国文学専門課程単位取得退学。学習院大学文学部教授。著書に『文学者はつくられる』(ひつじ書房)、共編に『編年体大正文学全集別巻 大正文学年表・年鑑』(ゆまに書房)など。