極悪 五右衛門伝
単行本
文芸一般
歴史小説−中世
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作品カナ:ゴクアクゴエモンデン
紙書籍ISBN:978-4-10-335171-9
紙書籍ISBN:978-4-10-335171-9
伏見城で、秀吉を殺す。足裏に仏の一字を彫りこんで生きた男の暗黒遍歴。
朝鮮出兵に叛旗を翻した罪で捕縛され、妻子領民を目前でなぶり殺しにされた五郎太。処刑されず追放され、絶望の彷徨が始まる。九州からマニラ、京へ、心に地獄を抱えた男に恩寵は訪れるのか。異端の神父との出会い、罪深き所業の数々、関白秀次との黙契。俗世の綺麗事を踏みにじり、善悪の彼岸に挑んだ魂の沸騰を描く歴史小説。
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萩耿介(ハギ・コウスケ) プロフィール
1962年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部ドイツ文学科卒。2008年「松林図屏風」で第2回日経小説大賞受賞。ほかの著書に『炎帝 花山』、『覚悟の眼』(いずれも日本経済新聞出版社)、『不滅の書』(中央公論新社)。