陋巷に在り11―顔の巻―(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:ロウコウニアリ11ガンノマキシンチョウブンコ
シリーズ名: 陋巷に在り
紙書籍ISBN:978-4-10-128123-0
シリーズ名: 陋巷に在り
紙書籍ISBN:978-4-10-128123-0
押し寄せる二千の成兵。単身、侵入をはかり、次々と顔儒たちを倒していく子蓉。孔子の故郷・尼丘が、殲滅の危機に!
魯の国の政権安定のために孔子が企てた三都毀壊策。その最終段階の成城討伐は、成の城宰・公斂處父の抵抗にあい、膠着状態におちいっていた。そこで、狂巫に身をやつした悪悦の使嗾をうけた處父は、孔子の動揺を誘うため、その故郷・尼丘襲撃に兵を向わせる。そして、その頃、子蓉も何ものかに誘われるように、尼丘を目指していた。孔子の故郷に危機が迫る、危急存亡の第十一巻。
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酒見賢一(サケミ・ケンイチ) プロフィール
福岡生れ。愛知大学卒業。1989(平成元)年に『後宮小説』で第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。1992年には『墨攻』『陋巷に在り〔1〕儒の巻』で中島敦記念賞を受賞。中国史を踏まえながら奔放な想像力で描く作品群には定評がある。また『後宮小説』がアニメ化され、『墨攻』が漫画化されるなど他分野からの注目度も高い。著書に『聖母の部隊』『ピュタゴラスの旅』『語り手の事情』『周公旦』(新田次郎文学賞受賞)などがある。