明治の表象空間

松浦寿輝/著
配信開始日: 2014/11/14
価格:4,400円(税込)
単行本
評論一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:メイジノヒョウショウクウカン
紙書籍ISBN:978-4-10-471702-6
沸騰しつづける混沌へ。あらゆる言説を踏破する、近代日本の「知の考古学」。
行政制度・法体系・言語システム・博物誌・イデオロギー、そして文学。太政官布告から刑法典まで、教育勅語から国語辞書まで、社会進化論から新聞記事まで、歴史記述から抒情詩まで、諭吉・兆民から樋口一葉まで。明治の言説アーカイヴの総体を、徹底したテクスト読解を通じて横断的に俯瞰し、現在に直結する「表象空間」のダイナミズムを浮かび上がらせる知の決定的大著。

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松浦寿輝(マツウラ・ヒサキ) プロフィール

1954年東京生まれ。詩人、小説家、東京大学名誉教授。1988年、詩集『冬の本』で高見順賞受賞。1995年、評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、1996年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、2000年『知の庭園――19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞受賞。同年「花腐し」で芥川賞、2004年『半島』で読売文学賞、2005年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、2009年、詩集『吃水都市』で萩原朔太郎賞、2014年、詩集『afterward』で鮎川信夫賞、2015年、評論『明治の表象空間』で毎日芸術賞特別賞、2017年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞、2019年『人外』で野間文芸賞を受賞。他の小説作品として、『もののたはむれ』『幽』『巴』『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』『川の光』『月岡草飛の謎』、評論・随筆作品として、『口唇論 記号と官能のトポス』『平面論 一八八〇年代西欧』『官能の哲学』『散歩のあいまにこんなことを考えていた』『黄昏客思』など。2019年、日本芸術院賞を受賞。日本芸術院会員。

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