白い夏の墓標(新潮文庫)
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新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:シロイナツノボヒョウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-128801-7
紙書籍ISBN:978-4-10-128801-7
ウィルスに憑かれた男。医学の闇を突く、作家・帚木蓬生の原点。
パリで開かれた肝炎ウィルス国際会議に出席した佐伯教授は、アメリカ陸軍微生物研究所のベルナールと名乗る見知らぬ老紳士の訪問を受けた。かつて仙台で机を並べ、その後アメリカ留学中に事故死した親友黒田が、実はフランスで自殺したことを告げられたのだ。細菌学者の死の謎は真夏のパリから残雪のピレネーへ、そして二十数年前の仙台へと遡る。抒情と戦慄のサスペンス。
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帚木蓬生(ハハキギ・ホウセイ) プロフィール
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1947(昭和22)年福岡県生れ。精神科医・作家。東京大学仏文科卒業後、九州大学医学部に学ぶ。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞を受賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞を受賞するなど活躍する傍ら、医師として三十五年以上、ギャンブル症の治療に取組んできた。