蛍の航跡―軍医たちの黙示録―(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:ホタルノコウセキグンイタチノモクシロク02シンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-128825-3
紙書籍ISBN:978-4-10-128825-3
シベリア、ビルマ、ニューギニア――十五名の医師たちは極限の地で自らの意味を問う。
インパール作戦下、抗命によって師団長職を解かれた中将の精神鑑定を行う医師。祖国を遠く離れたシベリアやスマトラ島で、敗戦後を生き抜いた医師。満州からアジア全域、灼熱の太平洋の島々まで、陸海軍将兵あるところ、かならず軍医たちは存在した。十五名の目に映った戦争、そして生命の実相とは? 『蠅の帝国』と共に日本医療小説大賞を受けた著者のライフ・ワーク、完結篇。
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帚木蓬生(ハハキギ・ホウセイ) プロフィール
1947(昭和22)年福岡県生れ。精神科医・作家。東京大学仏文科卒業後、九州大学医学部に学ぶ。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞を受賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞を受賞するなど活躍する傍ら、医師として三十五年以上、ギャンブル症の治療に取組んできた。