にんじん(新潮文庫)

ジュール・ルナール/著、 高野優/訳
配信開始日: 2015/03/27
価格:539円(税込)
新潮文庫
フランス文学 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ニンジンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-206702-4
母親につけられたあだな「にんじん」。母のいじめにも負けず、少年は生き抜いた。
にんじん――。髪の毛が赤くてそばかすだらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ。お母さんは、にんじんに夜の暗闇のなかをにわとり小屋の扉を閉めに行かせたり、おもらししたおしっこを朝食のスープに混ぜて飲ませたりする……。だが、にんじんは母親のいじわるにも負けずに成長してゆく。生命力あふれる自伝的小説の傑作。

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ジュール・ルナール(Renard,Jules) プロフィール

(1864-1910)中仏のシャロン生れ。パリに出て文筆活動を始め、「メルキュール・ド・フランス」誌の創刊に参加。小説『根なしかずら』(1892)で才能を認められ、自身の少年時代を題材にした『にんじん』(1894)に続き、『ぶどう畑のぶどう作り』(1894)、『博物誌』(1896)などの名作を次々と発表。戯曲にも手を染め、1900年『にんじん』の舞台化で大成功を収める。死後公表された日記も、日記文学の傑作として話題になった。

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高野優(タカノ・ユウ) プロフィール

フランス語翻訳家。高野優フランス語翻訳教室主宰。『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』(イルゴイエンヌ)、『自己評価の心理学』(アンドレ&ルロール)、『八十日間世界一周』『地底旅行』(ヴェルヌ)など、訳書多数。

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