その日東京駅五時二十五分発(新潮文庫)

西川美和/著
配信開始日: 2015/06/26
価格:440円(税込)
新潮文庫
純文学 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ソノヒトウキョウエキゴジニジュウゴフンハツシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-126471-4
各書評で大反響! 『ゆれる』の西川美和が伯父の体験を元に挑んだ、「あの戦争」の物語。
ぼくは何も考えてない。ぼくは、何も何もできない。頑張って、モールス信号を覚えたって、まだ、空は燃えている――。終戦の日の朝、19歳のぼくは東京から故郷・広島へ向かう。通信兵としての任務は戦場の過酷さからは程遠く、故郷の悲劇からも断絶され、ただ虚しく時代に流されて生きるばかりだった。淡々と、だがありありと「あの戦争」が蘇る。広島出身の著者が挑んだ入魂の物語。

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西川美和(ニシカワ・ミワ) プロフィール

1974年、広島県生まれ。映画監督・作家。2002年『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビュー。2006年公開の『ゆれる』は数々の映画賞を受賞し、大きな話題となる。2009年には長編三作目となる『ディア・ドクター』が公開され、二度目のブルーリボン賞監督賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞をはじめ数多くの賞を受賞し、同年のキネマ旬報ベスト・テンで日本映画第1位となった。また、小説『ゆれる』は三島由紀夫賞候補、『きのうの神さま』は直木賞候補となる。

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