友は野末に―九つの短篇―

色川武大/著
配信開始日: 2015/09/04
価格:1,760円(税込)
単行本
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:トモハノズエニココノツノタンペン
紙書籍ISBN:978-4-10-331105-8
人生もバクチも九勝六敗のやつが一番強い――。そんなことを教えてくれた作家がいた。彼は途方もない屈託と優しさを抱えて生き抜いた。
奇病、幻視、劣等感、孤絶、放蕩、芸能好き、人恋しさ、人嫌い――無頼と称され、無比に優しい人とも呼ばれた作家が遺した、魂をさらけ出す私小説名品集。強靭で、懐の深い文章が紡ぎ出す、あざやかな人物造形と生々しい心象の数々。嵐山光三郎との対談と、夫人へのインタビューを附す。※単行本の収録内容の一部は、電子版には収録しておりません。

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色川武大(イロカワ・タケヒロ) プロフィール

(1929-1989)東京生れ。東京市立三中に入るが、学校になじめず中退。戦後の数年間、放浪と無頼、映画と演劇の日々をおくる。雑誌編集を経て、1961年「黒い布」で中央公論新人賞を受賞。その後、阿佐田哲也名義で『麻雀放浪記』など多くの麻雀小説を手掛ける。1977年『怪しい来客簿』で泉鏡花賞、1978年『離婚』で直木賞、1981年「百」で川端康成賞をそれぞれ受賞する。1988年には『狂人日記』で読売文学賞を受賞した。他の作品に『引越貧乏』『生家へ』『恐婚』など。

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