呆けたカントに「理性」はあるか(新潮新書)

大井玄/著
配信開始日: 2015/11/13
価格:660円(税込)
新潮新書
医学一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ボケタカントニリセイハアルカシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610620-0
「認知症五〇〇万人時代」の必読書。終末期、胃ろうをめぐる根本的誤解とは――。
「あなたは胃ろうを受けいれますか?」。そう問われた際、ボケて認知能力が低下した高齢者でも、健常者と同じく八割が「NO」と答える。いったい、なぜなのか――臨床観察と近代哲学の両面から、人間の判断の構造をひもとくうちに見えてくる、理性と情動の関係、意識と無意識の働き、三八億年の生命史をさかのぼる「好き・嫌い」の直感的意思表示の意味……。認知症五〇〇万人時代を迎える現代人必読の論考。

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大井玄(オオイ・ゲン) プロフィール

1935(昭和10)年生まれ。東京大学名誉教授。東大医学部卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。東大医学部教授などを経て国立環境研究所所長を務めた。著書に『「痴呆老人」は何を見ているか』『人間の往生』『病から詩がうまれる』など。現在も終末期医療全般に取り組む。

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