愛ってなに?(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:アイッテナニ
紙書籍ISBN:978-4-10-111106-3
紙書籍ISBN:978-4-10-111106-3
愛ってなんでしょうか中年をむかえた男の心にふと蘇る若い女の声……男女の機微を鮮かに捉えて短編の名手が贈る愛のセレナード。
愛ってなんでしょうか中年に達した男の心にふとよみがえる若い女の声……。男女の機微とサラリーマン生活の哀歓を鮮やかにとらえた表題作はじめ、『鑵蹴り』『鳩胸の鳩』『葛の花』等、さまざまな愛のかたち――そのはかなさ、にがさを、優しく透明なユーモアに包む珠玉の名編15選。『翡翠の色』ほか本書初収録の作品を加えて、短編小説の名手山口瞳の全貌を明らかにする。
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山口瞳(ヤマグチ・ヒトミ) プロフィール
1926(大正15)年、東京生れ。鎌倉アカデミアに入学。出版社勤務を経て、1958(昭和33)年寿屋(現サントリー)宣伝部に入り、「洋酒天国」の編集者・コピーライターとして活躍する。1962年『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞受賞。1979年には『血族』で菊池寛賞を受賞する。1963年「週刊新潮」で始まった「男性自身」は、31年間1614回に及ぶ。シリーズ最終巻は『江分利満氏の優雅なサヨナラ』。1995(平成7)年8月永眠。