超越と実存―「無常」をめぐる仏教史―
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単行本
宗教
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:チョウエツトジツゾンムジョウヲメグルブッキョウシ
紙書籍ISBN:978-4-10-302132-2
紙書籍ISBN:978-4-10-302132-2
私とは、死とは、仏教とは何か――。
「諸行無常(=すべての“実存”は無常である)」。そうブッダが説き始まった仏教は、インドから中国、そして日本へと伝わる過程で、「仏性」「唯識」「浄土」などの「超越的理念」と結びつき、大きく変化していった。「恐山の禅僧」が、ブッダから道元までの思想的変遷を「超越と実存の関係」から読み解く、かつてない仏教史の哲学。
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南直哉(ミナミ・ジキサイ) プロフィール
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禅僧。恐山菩提寺院代、霊泉寺住職。1958年長野県生まれ。1984年、出家得度。曹洞宗大本山・永平寺での修行生活を経て、2005年より恐山へ。2018年、『超越と実存』で小林秀雄賞受賞。著書に『老師と少年』『恐山 死者のいる場所』『正法眼蔵 全新講』など。