源氏姉妹(新潮文庫)

新潮文庫
エッセイ・随筆
作品論
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ゲンジシスタアズシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-135123-0
紙書籍ISBN:978-4-10-135123-0
光源氏を愛し、狂わされた女たち。古典を現代的かつエロスたっぷりに読み解くエッセイ。
源氏物語、それは高貴さに美貌と知性を兼ね備えた主人公、光源氏と肉体関係を結んだ女性たちが織りなす、「姉妹(シスターズ)」のお話。天性の床上手だった夕顔、体の相性ばっちりのセフレ朧月夜、幼女の頃にさらわれた紫上、義理の母なのに関係を持った藤壺……。エロティックな濡れ場や姉妹の心情を肉付けし、源氏のセックス依存と背徳を浮き彫りに。古典を現代的に再構成した刺激たっぷりのエッセイ。(解説・高橋源一郎)
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酒井順子(サカイ・ジュンコ) プロフィール

1966年東京生まれ。高校時代より雑誌「オリーブ」に寄稿し、大学卒業後、広告会社勤務を経てエッセイ執筆に専念。日本の女の生き方・考え方をテーマに据え、2003年に刊行した『負け犬の遠吠え』はベストセラーとなり、講談社エッセイ賞・婦人公論文芸賞を受賞。30代以上・未婚・子のいない女性を指す「負け犬」は流行語にもなった。古典作品にまつわる著書も数多く、『枕草子』の現代語訳も手がけている。他の著書に『枕草子REMIX』『地震と独身』『源氏姉妹』『百年の女『婦人公論』が見た大正、昭和、平成』『家族終了』『センス・オブ・シェイム 恥の感覚』『ガラスの50代』『処女の道程』『うまれることば、しぬことば』『日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか』『消費される階級』など多数。