五弁の秋花―みとや・お瑛仕入帖―(新潮文庫)

新潮文庫
時代小説
作品カナ:ゴベンノアキバナミトヤオエイシイレチョウ02シンチョウブンコ
シリーズ名: みとや・お瑛仕入帖
紙書籍ISBN:978-4-10-120952-4
シリーズ名: みとや・お瑛仕入帖
紙書籍ISBN:978-4-10-120952-4
江戸の百均『みとや』には涙と笑いと物語があります。時代小説の名手による心洗われる物語。
看板娘のお瑛と兄の長太郎が切り盛りする雑貨屋『みとや』。一律三十八文が売りの小さな店だが、のんきな兄が鼻高々で仕入れてくるのは、おかしな品ばかり。大量の黄表紙、煙臭い市松人形、小花の簪、山ほどの下駄。訳あり品に秘められた下町人情、意外な縁、嫉妬の罠とは……。時代小説の名手が、背負った過去にも負けずに生きる人びとの姿を、しみじみと描き出す。好評シリーズ第二弾。(解説・中江有里)
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梶よう子(カジ・ヨウコ) プロフィール

東京都生まれ。フリーライターとして活動するかたわら小説を執筆。2005(平成17)年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。2008年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞。2016年『ヨイ豊』で直木賞候補、歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。著書に、「みとや・お瑛仕入帖」シリーズのほか、『宝の山 商い同心お調べ帖』『立身いたしたく候』『ことり屋おけい探鳥双紙』『葵の月』『北斎まんだら』『とむらい屋颯太』『菊花の仇討ち』『噂を売る男 藤岡屋由蔵』『吾妻おもかげ』など多数。