「人生百年」という不幸(新潮新書)
新潮新書
ノンフィクション一般
社会
福祉
医学一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ジンセイヒャクネントイウフコウシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610844-0
紙書籍ISBN:978-4-10-610844-0
長生きだけが、人生か。「死にゆく患者」を常に診(み)続けてきた臨床医による遠慮一切抜きの現代医療論。
人は必ず老いて、寿命が尽きて死ぬ。医者も患者も家族も、国家も、この当然の真理を直視できずに目を背ける。「人生百年時代」などと浮かれているが、この長寿社会は人々に幸福をもたらしているのか。長生きのみを目的にする医療にはいかなる歪みが生じるか。癌患者にとって本当のハッピーエンドとは何か。臨床医として常に「死にゆく患者」と共にいる著者が、遠慮忖度なく現代医療の抱える根本的な矛盾を衝く。
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里見清一(サトミ・セイイチ) プロフィール
本名・國頭英夫。1961(昭和36)年鳥取県生まれ。1986年東京大学医学部卒業。国立がんセンター中央病院内科などを経て日本赤十字社医療センター化学療法科部長。杏林大学客員教授。著書に『死にゆく患者(ひと)と、どう話すか』『医学の勝利が国家を滅ぼす』『医師の一分』など。