古都再見(新潮文庫)

葉室麟/著
配信開始日: 2020/06/12
価格:693円(税込)
新潮文庫
エッセイ・随筆
作品カナ:コトサイケンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-127374-7
幕が下りるその前に、見るべきものは見ておきたい――歴史作家が遺した珠玉の随筆68篇。
幕が下りるその前に見るべきものは、やはり見ておきたい。歴史作家は故郷を離れ、古都・京都に仕事場を構えた――。先斗町のウオッカバーで津田三蔵の幻を追い、西本願寺の〈司馬さんのソファ〉に新撰組の気配を感じ、四条河原町のレトロな喫茶店で本能寺の変に思いを馳せる。現代人の失くした信念、一途、そして命の尊さを描き続けた著者が遺した、軽妙洒脱、千思万考、珠玉の随筆68篇。(解説・澤田瞳子)

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葉室麟(ハムロ・リン) プロフィール

(1951-2017)北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て2005 (平成17)年『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で松本清張賞を、2012年『蜩ノ記』で直木賞を、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で司馬遼太郎賞を受賞。「地方の視点から歴史を描く」を信条に、精力的に作品を執筆した。『いのちなりけり』『秋月記』『橘花抄』『春風伝』『玄鳥さりて』など作品多数。『蜩ノ記』『散り椿』は映画化された。

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