遺訓(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
時代小説
作品カナ:イクンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-112535-0
紙書籍ISBN:978-4-10-112535-0
「西郷隆盛を守護せよ」。その命を受けたのは沖田総司の再来、甥の剣士、芳次郎だった。
沖田総司の甥にして、天然理心流の遣い手たる沖田芳次郎は、旧庄内藩重臣から西郷隆盛の警護を依頼された。青年剣士はやがて西南戦争という激流に巻き込まれてゆく。西郷、大久保という二つの巨星。悲恋、戦塵をくぐり抜けながらの成長。戊辰戦争ののち西郷と庄内侍の間には熱い絆が結ばれた。『南洲翁遺訓』を後世に伝えた鶴岡に生を受けた著者が、深き感慨をこめて描く、本格時代長篇。(解説・大矢博子)
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佐藤賢一(サトウ・ケンイチ) プロフィール
1968(昭和43)年、山形県鶴岡市生れ。東北大学大学院でフランス中世史を専攻する。1993(平成5)年、『ジャガーになった男』で、小説すばる新人賞を受賞。1999年、『王妃の離婚』で直木賞を受賞。2014年、『小説フランス革命」で毎日出版文化賞特別賞を受賞する。2020(令和2)年、『ナポレオン』全3巻で司馬遼太郎賞を受賞。2023年、『チャンバラ』で中央公論文芸賞を受賞する。『傭兵ピエール』『双頭の鷲』『二人のガスコン』『オクシタニア』『カポネ』『女信長』『新徴組』『ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ』『ファイト』『遺訓』『最終飛行』など、多数の著書がある。