茶筅の旗(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:チャセンノハタシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-139166-3
紙書籍ISBN:978-4-10-139166-3
京都・宇治を舞台に、江戸初期、最高級の碾茶を作る女御茶師朝比奈綸の戦いを描く歴史小説。
宇治の御茶師朝比奈家の養女として、綸は碾茶製造の技術を学び、病に倒れた父の跡を継ぐ。一方、徳川・豊臣の決戦近しの報が走る。豊臣の恩顧に報いるべきか、徳川につくべきか。文化的・政治的存在となった茶をめぐる人間模様の中で、これまで誰も取り上げなかった、御茶師に焦点を当て、激しい時代の流れを縦糸に、綸の正義感と繊細な女心を横糸に錦?というべき世界を織り成した歴史小説。(解説・末國善己)
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藤原緋沙子(フジワラ・ヒサコ) プロフィール
高知県生れ。立命館大学文学部卒。人情時代小説の名手として、リアリティあふれる物語空間の創出、意外性に満ちたストーリー、魅力的な人物造形などが高く評価される。主な作品に『茶筅の旗』『番神の梅』『龍の袖』等、また代表的なシリーズに『藍染袴お匙帖』『隅田川御用帳』『橋廻り同心・平七郎控』『見届け人秋月伊織事件帖』『浄瑠璃長屋春秋記』『渡り用人片桐弦一郎控』『人情江戸彩時記』『千成屋お吟』『切り絵図屋清七』『秘め事おたつ』『へんろ宿』等がある。