姫君を喰う話―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:ヒメギミヲクウハナシウノコウイチロウケッサクタンペンシュウシンチョウブンコ
シリーズ名: 宇能鴻一郎傑作短編集
紙書籍ISBN:978-4-10-103051-7
シリーズ名: 宇能鴻一郎傑作短編集
紙書籍ISBN:978-4-10-103051-7
官能の巨匠か、正統派文芸の偉才か。芥川賞受賞作を含む六編。本物の文学がここに。
煙と客が充満するモツ焼き屋で、隣席の男が語り出した話とは……戦慄の表題作。巨鯨と人間の命のやりとりを神話にまで高めた芥川賞受賞作「鯨神」、すらりとした小麦色の脚が意外な結末を呼ぶ「花魁小桜の足」、村に現れた女祈祷師の異様な事件「西洋祈りの女」、倒錯の哀しみが詩情を湛える「ズロース挽歌」、石汁地蔵の奇怪なる物語「リソペディオンの呪い」。圧巻の迫力に満ちた六編。(解説・篠田節子)
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宇能鴻一郎(ウノ・コウイチロウ) プロフィール
1934(昭和9)年生れ。東京大学文学部国文学科卒業後、同大学院博士課程中退。在学中に発表した短編「光りの飢え」が芥川賞候補となり、翌1962年、「鯨神」で第46回芥川賞受賞。『逸楽』『血の聖壇』『痺楽』『べろべろの、母ちゃんは……』『むちむちぷりん』『夢十夜 双面神ヤヌスの谷崎・三島変化』『姫君を喰う話』『甘美な牢獄』『アルマジロの手』等著書多数。他に名エッセイ『味な旅 舌の旅』がある。