アルマジロの手―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:アルマジロノテウノコウイチロウケッサクタンペンシュウシンチョウブンコ
シリーズ名: 宇能鴻一郎傑作短編集
紙書籍ISBN:978-4-10-103052-4
シリーズ名: 宇能鴻一郎傑作短編集
紙書籍ISBN:978-4-10-103052-4
ただならぬ陶酔がここにある。このうえなく甘美で哀しい官能の極みを短編に昇華させた七編。
彼は「手が……アルマジロの手が」というばかりだったのです――。不気味な緊張感を孕む怪奇な作品「アルマジロの手」、美しい姫君に恋をした狸の哀切「心中狸」、むさぼり喰らう快楽にとり憑かれた男の無上の幸福「月と鮟鱇男」の他、「海亀祭の夜」「蓮根ボーイ」「鰻池のナルシス」、そして甘美な爛熟世界に堕ちた男を描く傑作「魔楽」を収録。官能の深みと生の哀しみを短編に昇華させた七編。(解説・鵜飼哲夫)
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宇能鴻一郎(ウノ・コウイチロウ) プロフィール
1934(昭和9)年生れ。東京大学文学部国文学科卒業後、同大学院博士課程中退。在学中に発表した短編「光りの飢え」が芥川賞候補となり、翌1962年、「鯨神」で第46回芥川賞受賞。『逸楽』『血の聖壇』『痺楽』『べろべろの、母ちゃんは……』『むちむちぷりん』『夢十夜 双面神ヤヌスの谷崎・三島変化』『姫君を喰う話』『甘美な牢獄』『アルマジロの手』等著書多数。他に名エッセイ『味な旅 舌の旅』がある。