8月の果て(上)(新潮文庫)

柳美里/著
配信開始日: 2021/11/12
価格:935円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ハチガツノハテ01シンチョウブンコ
シリーズ名: 8月の果て
紙書籍ISBN:978-4-10-122931-7
「文学に、少しでも心を寄せる者は、この作品にたいして、目も口も閉ざせないはずです。」――福田和也氏(週刊新潮「闘う時評」)。42.195キロの彼方から私を呼ぶ声。話題の作品がついに文庫化!
日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへ押し上げる。

購入サイト

柳美里(ユウ・ミリ) プロフィール

1968(昭和43)年、神奈川県生れ。高校中退後、「東京キッドブラザース」を経て、1988年、演劇集団「青春五月党」を結成。1993(平成5)年、『魚の祭』で岸田國士戯曲賞、1996年、『フルハウス』で野間文芸新人賞、泉鏡花文学賞、1997年、『家族シネマ』で芥川賞、1999年『ゴールドラッシュ』で木山捷平文学賞、2020(令和2)年、『JR上野駅公園口』で全米図書賞を受賞。著書に『ねこのおうち』、『南相馬メドレー』『飼う人』『JR高田馬場駅戸山口』など多数。

この著者の書籍

文芸一般のおすすめ書籍

新潮文庫のおすすめ書籍

ページの先頭へ