せき越えぬ(新潮文庫)
新潮文庫
時代小説
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:セキコエヌシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-135779-9
紙書籍ISBN:978-4-10-135779-9
たとえこの身に害が及んでも友を助けてみせる。関所を巡る人間模様を描く人情時代小説。
東海道箱根の関所には、曰くありげな旅人が訪れる。離縁され故郷に帰る女。江戸から夜逃げをした夫婦……。実直な番士武藤一之介は、親友の騎山市之助から関所に関する法外な依頼をされる。一之介は逡巡するも決断する。友の人生の岐路に際し何もしないのは裏切りも同然。たとえこの身に害が及んでも必ず友を助けなければならない――。関所をめぐる人間ドラマを描いた圧巻の人情時代小説。(解説・末國善巳)
関連記事
購入サイト
西條奈加(サイジョウ・ナカ) プロフィール
1964年、北海道生まれ。都内英語専門学校卒業。2005年、『金春屋ゴメス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。2012年『涅槃の雪』で中山義秀文学賞、2015年『まるまるの毬』で吉川英治文学新人賞、2021年『心淋し川』で直木賞を受賞。他の著書に「善人長屋」シリーズ、「金春屋」シリーズ、「神楽坂日記」シリーズ、『上野池之端 鱗や繁盛記』『六花落々』『せき越えぬ』『曲亭の家』『姥玉みっつ』『バタン島漂流記』など多数。