玄鳥さりて(新潮文庫)

葉室麟/著
配信開始日: 2021/09/29
価格:693円(税込)
新潮文庫
時代小説 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ゲンチョウサリテシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-127375-4
闘うよう仕組まれた相手は恩人だった。真に大切なものは何なのか問う葉室文学の到達点。
富商の娘を娶り、藩の有力派閥の後継者として出世を遂げる三浦圭吾。その陰には、遠島になってまで彼を守ろうとした剣客・樋口六郎兵衛の献身と犠牲があった。十年後、島から戻った六郎兵衛。だが、二人は敵同士として剣を交えざるを得なくなる……。派閥争いに巻き込まれ、運命に翻弄されていく男たち。彼らは、何を守るために刀を振るうのか。真に大切なものを問う、葉室文学の円熟作。(解説・島内景二)

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葉室麟(ハムロ・リン) プロフィール

(1951-2017)北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て2005 (平成17)年『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で松本清張賞を、2012年『蜩ノ記』で直木賞を、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で司馬遼太郎賞を受賞。「地方の視点から歴史を描く」を信条に、精力的に作品を執筆した。『いのちなりけり』『秋月記』『橘花抄』『春風伝』『玄鳥さりて』など作品多数。『蜩ノ記』『散り椿』は映画化された。

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