憂行日記

北杜夫/著、 斎藤国夫/編
配信開始日: 2021/10/20
価格:2,860円(税込)
単行本
エッセイ・随筆 日記・書簡
作品カナ:ユウコウニッキ
紙書籍ISBN:978-4-10-306239-4
父から手紙がきていた。愛する宗吉よ、と言う書き出し……もうどうにでもなれ。
ファーブルに憧れて自然豊かな松本高校に入学早々、日本は敗戦。社会の価値観は混乱し、家業の医者になることを期待される中、少年に文学への熱い思いが芽生えていく。登山、昆虫採集、卓球部、猛勉強、友との語らい――北杜夫18歳の息遣いを伝える稀有な日記。父・斎藤茂吉の作品に触発された多数の詩歌、自筆スケッチも収録。

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北杜夫(キタ・モリオ) プロフィール

(1927-2011)本名・斎藤宗吉。東京青山生れ。旧制松本高等学校を経て、東北大学医学部を卒業。神経科専攻。1960年、半年間の船医としての体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後、『楡家の人びと』(毎日出版文化賞)、『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞)などの小説、歌集『寂光』を発表する一方、「マンボウ・シリーズ」や『あくびノオト』などユーモアあふれるエッセイでも活躍した。父、斎藤茂吉の生涯をつづった「茂吉四部作」により大佛次郎賞受賞。

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斎藤国夫(サイトウ・クニオ) プロフィール

本名・青田吉正。1947年東京生まれ。高校時代に北杜夫作品に傾倒し、全作品の蒐集を目指す。1969年、北の年譜を作り私家版の冊子「北杜夫ノオト」を刊行。1973年早稲田大学第一文学部を卒業、中央公論社に入社。1977年『北杜夫全集』の年譜を作成。1993年プレジデント社に移る。2000年世田谷文学館で開かれた開館五周年記念「北杜夫展」で略年譜と主要著書目録を作成する。2014年、北杜夫が学生時代にカストリ雑誌に投稿した作品を発見。

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