白いしるし(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:シロイシルシシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-134957-2
紙書籍ISBN:978-4-10-134957-2
好きすぎて、怖い。この気持ち、ばくはつ寸前! 失恋だらけの32歳独身♀。また恋に、落ちた。痛い記憶を引きずり出す、超全身むきだし愛!
女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった──。恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか? ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。(解説・栗田有起)
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西加奈子(ニシ・カナコ) プロフィール
1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004(平成16)年に『あおい』でデビュー。翌年、1匹の犬と5人の家族の暮らしを描いた『さくら』を発表、ベストセラーに。2007年『通天閣』で織田作之助賞、2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で直木賞、2024(令和6)年『くもをさがす』で読売文学賞を受賞。その他の作品に『窓の魚』『きいろいゾウ』『きりこについて』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『i』『夜が明ける』『わたしに会いたい』など多数。