善人たち
単行本
文芸一般
戯曲・シナリオ
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ゼンニンタチ
紙書籍ISBN:978-4-10-303525-1
紙書籍ISBN:978-4-10-303525-1
どこにも悪人はいない。それぞれの善意がすれ違っただけだ……。信仰、裏切り、未練、救い――。新発見戯曲は傑作揃い!
開戦直前にアメリカへ留学した日本人神学生を主人公に、現代まで通じる差別、分断、憎悪、格差などを鮮やかに描き出す表題作。小説版の三十年後の主人公が登場する「戯曲 わたしが・棄てた・女」、劇的きわまる時代物「切支丹大名・小西行長」。長崎市遠藤周作文学館で発見された、作家が最も充実した時期に書かれた戯曲集!
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遠藤周作(エンドウ・シュウサク) プロフィール
(1923-1996)東京生れ。幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955(昭和30)年「白い人」で芥川賞を受賞。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある。主な作品は『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』『侍』『スキャンダル』等。1995(平成7)年、文化勲章受章。