羅城門に啼く(新潮文庫)

松下隆一/著
配信開始日: 2024/03/28
価格:605円(税込)
新潮文庫
文芸一般 時代小説
作品カナ:ラジョウモンニナクシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-104991-5
身重の遊女を救ったがゆえに――。悪夢の始まり、運命の歯車が回り出す。京都文学賞受賞作。
平安の都は荒れ果てていた。親に名前もつけてもらえず、一生消えぬ傷痕を背負ったイチにとって、盗みも人を殺(あや)めるのも生き延びる手段だった。そこに聞える空也上人の念仏。反発しながらも上人に従うイチは、ある時瀕死の遊女(あそびめ)を救う。初めて感じる人のぬくもり、娘との平穏な時。だがそこに現れたのは……。悪夢、慟哭、人生の再生。地べたに生きる人々を描く著者の傑作。京都文学賞受賞作。(解説・細谷正充)

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松下隆一(マツシタ・リュウイチ) プロフィール

1964(昭和39)年、兵庫県生れ。作家、脚本家。2020(令和2)年、『羅城門に啼く』で京都文学賞を受賞。2023年、『侠(きゃん)』で細谷正充賞、2024年、同作で大藪春彦賞を受賞。他の著書に『二人ノ世界』『ゲンさんとソウさん』『春を待つ』などがある。脚本家としてのキャリアも長く、映画「二人ノ世界」「獄(ひとや)に咲く花」、ドラマ「天才脚本家 梶原金八」「雲霧仁左衛門」などを担当した。京都市在住。

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